清らかな魂の受難と不条理

高次の魂ほどマウントをとられる

梅雨の晴れ間の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか？

翻訳とセッションに明け暮れてブログをしばらくお休みしていましたが、今日は重い腰を上げ、この頃よく出会う、清らかな迷える魂の救済に関するお話をします。

サリーさんはやり手の経営者と結婚している2児の母。子供の頃からやさしく繊細な性格で、自己肯定感が低いまま結婚したせいか、夫のマウント、言葉の暴力に悩み、ヒプノサイエンスラボを訪れました。

不幸な結婚その1

退行して降り立ったのは、ヨーロッパのとある町。彼女は母と二人で暮らしている若い女性。花を愛し、絵を描いているピュアな少女でした。ある男性と恋仲になり、彼が自分の家に居候。経済力のなさを彼女は不満に感じ、結局彼は出ていきました。その後稼ぎのいい別の男性と結婚。彼は中東以東のアジア系で、この人物が現在の夫でした。はじめは楽しかったけれど、すぐに夫婦間に隙間風が吹くようになり、夫は彼女を苛めの対象のように扱うようになりました。「彼は私を憎んでいるけど、何故かはわからない。」彼女は問い詰めることも家を出ることもせず、一人自宅の暗い部屋に座り、悲しい気持ちで過ごすようになりました。子供もなく何かする気力もなくなり、60を前にして病死します。最期の思いは、どうして行動を起こせなかったのか。自分を守れなかったことを悔やむ気持ちが残りました。

不幸な結婚その2

次に降り立った転生は、中国か韓国のとある立派なお城の庭を掃いている14，5歳の女性。家族は離れた村にいて、長女である彼女はお城に奉公に来ています。同じ身分の少女たちと宿舎で楽しく働く毎日です。ある日城主に見初められ、彼女は側室の一人になりました。年の離れた城主のことは好きではないけれど、きれいな服を着ていい暮らしができるのがうれしく、実家も潤うので受け入れた新しい暮らしでした。ところが下女の分際で側室に成りあがったと、別の側室から苛めを受けるようになりました。この女性は現世でも折り合いの悪い義理の姉でした。

やがて夫との間に男子を授かり、夫とは没交渉のまま息子の存在が喜びとなります。息子が15歳になった頃、彼女は突然お城を追い出されます。息子が世継ぎになることになり、身分の低い母は用済みというひどい仕打ちを受け、絶望した彼女は川に身投げして人生が終わります。

この人生を振り返ると、前回の人生では自分に力がなかったために行動を起こせなかったことを受け、「誰かの力を自分の力にしたかった。でも分不相応の生き方では幸せになれない。」との感想がありました。

そして魂本来の姿を見に青い星へ

二つの過酷な体験をしたので、私は彼女を宇宙の中心にある生命の源（光の泉、ソース）に誘導し、しっかりと浄化とエネルギーチャージをしてから第3の転生へと誘導しました。

最後に行ったのは青い星で、そこは小さな光の玉があふれている場所でした。「私は光。ピュアな光です。」そこに地面らしきものはなく、星全体が気体でできているような、密度が薄く波動の高い場所でした。自分と同類の光の球体を探しにいくと、そのうちの一人が現世の息子でした。現世でも彼女の心のよりどころとなっている、やさしい息子です。ここで出会ったということは、サリーさんの息子さんは彼女と同じ高い霊格の持ち主で、一生互いに支え合う存在だということです。この星は高次元でエゴも二元性もない場所なので、個体に寿命はなく、学ぶべき試練もありません。このため過去世探訪はここで終了しましたが、魂本来の完全無欠な姿を見たことは、サリーさんにとって深い癒やしをもたらしました。

過去世で果たせなかった思いは現世で

今見た3つの転生を振り返ると、サリーさんには経済力のブロックがあり、配偶者に依存して失敗したつらい過去が少なくとも2例あったことが分かりました。彼女らの無念、果たせなかった思いを晴らすために、現世でもう一度チャレンジする機会が与えられているということです。3つ目の光の存在は、彼女本来の姿、真の能力や価値を思い出すためでした。光の身体を持つ存在とは、身体が光速で振動しているということで、「光速を超えれば時空を自在に越えられる」とアインシュタインも指摘しているとおりです。そのようなオールマイティを神と呼ぶ人もいますが、これが高次元で生きる‟宇宙人“の普通の姿です。

謙虚さと自他の境界線の調整という地球特有のルール

私のサロンでは、光の存在である清らかな魂が過酷な地球環境に馴染めず打ちひしがれてやってくる方がこの頃増えています。地球では雑多な魂年齢の人たちが弱肉強食の世界を繰り広げています。そんな恐ろしいエゴや我欲の戦いの場所に、ネガティブエネルギーの免疫を持たないピュアな魂が降りてくると、簡単に打ちのめされてしまいます。しかし高次の魂がなぜこのタイミングで地球にいるのかと言えば、波動を上げて地球がよりよい場所へと進化するために地上に送られた光の使者だと言われています。

権力志向の強い、エゴ丸出しの人々が世の中の中枢に居座っている世界では、波動の高い繊細な魂が虐げられるという逆転現象がますます強くなっています。自己主張せず、戦うのも好まない光のファミリーの皆さん、どうか自信をなくさないでください。そしてあなた方は闇に光をもたらす使命を持った天使だということ、本来の魂の輝きを、思い出してください。

今壊れそうになっている方、自分のことかも？と思った方は、ヒプノサイエンスラボでご自身の魂のルーツを辿り、本来の輝きを取り戻してみませんか？

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

東川 恭子

セラピストとして働く傍らで、スピリチュアル系、メタフィジカル系の書籍を多数翻訳し、日本に紹介し続けています。2014年10月他界したドロレス・キャノンの生前最後のメディア向けインタビュー記事を執筆したジャーナリストでもあります。