東京・吉祥寺 (Tokyo, Japan)
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潜在意識と催眠について

潜在意識とは?

潜在意識を制する者が人生を制する!

心にはオモテとウラがある

この文章を読んでいるあなたは自分が今何をしているか100%自覚しています。それが心のオモテ、つまり顕在意識の働きです。

私たちが考えたり行動したりするときは顕在意識が主導権を握っているので、多くの人にとってそれが自分の心、意識のすべてだと感じられます。私たちが仕事や用事を首尾よく完遂できるのは、顕在意識が司令塔となって論理的に考え、意思決定をしているからです。

実際、顕在意識の仕事である知性や論理性、客観性が重要視される現代で、顕在意識がきちんと働かないと、“仕事ができない”とか“社会性がない”とか、何かとダメな人のレッテルを貼られてしまいかねません。

★顕在意識の脳内領域は前頭葉。
★脳波はベータ波。
★自律神経系の交感神経が優位の状態。
★顕在意識は意識全体の5%。

顕在意識は当てにならない

しかし顕在意識はいわゆるコンピュータでいうところのRAM、ワーキングメモリ担当なので、その場限りの作業が専門、しかも一度に一つの仕事しかできません。このため人は学び、習得したことの85%を次の日には忘れると言われています。ただしその際に感情が動いたものはすべて心のウラの部分、つまり潜在意識の中に記憶として残るのです。

その感情がプラスであれマイナスであれ、感情とセットにして出来事が脳内に記憶され、潜在意識のデータベースに貯蔵されます。子供の頃の記憶をたどると、その時の情景とともに当時の気持ちも鮮明によみがえるのはこのためです。

心のほぼ全部が隠されたウラの部分

心のオモテが占める割合はわずかに5%、これに対してウラは95%。氷山の水面下の部分にたとえられるウラの部分、潜在意識(無意識とも言う)は私たちの感情、感覚、直感、記憶、そして本能的な欲求をつかさどる領域です。

感情や感覚は自分の意思(顕在意識)とは無関係にスイッチが入ります。感情とは生命エネルギーで、ポジティブな感情は人の心身をいやし、ネガティブなエネルギーは文字通り心身を滅ぼします。記憶とは私たちが生まれてから現在に至るまでに経験したことのすべてで、それが膨大なデータベースとなってここに貯蔵されています。

たとえばある出来事に遭遇すると、似たような過去の経験が心に浮かび、その時の感情が呼び起こされます。

それは同類の感情の記憶同士を結ぶ脳内回路ができているからです。こうして人は何かを経験する時、過去の類似記憶に照らし、複数の体験をグループ分けして行きます。その経験が繰り返されるたび、その事柄に対する意味付けを強調していくのです。

「また同じことが起きた。だから〇〇はイヤなんだ」

など。これらすべてが潜在意識の働きで、人格とはほぼすべてが潜在意識の中に作られた“習慣”という名のプログラムです。

★潜在意識の脳内領域はいわゆる爬虫類脳(反射脳)や哺乳類脳(情動脳、つまり大脳辺縁系と言われる偏桃体、海馬、視床など)、小脳にあたります。
★脳波はアルファ波(深い変性意識状態はシータ波、睡眠状態はデルタ波)。
★自律神経系の副交感神経が優位の状態。
★潜在意識は意識全体の95%。

特に何もしていない、考えていないとき、ぼうっとしているとき、私たちは潜在意識優位の状態で、私たちは一日の大半を、感情や過去の記憶に基づいた自動運転モード(つまり潜在意識主導)で過ごしています。

潜在意識に不可能の文字はない

潜在意識は自分が経験したことや見聞きしたことにとどまらず、私たちが何かを想像し、創造するときベースとなるイメージや発想、そしてそれを育てる意欲や衝動が泉のように湧き出るところです。音楽や映画、アニメ、文学など、芸術作品はすべて作者の潜在意識の豊かな創造の泉からやってきます。

科学者の発見や発明も、潜在意識優位の状態でいるときに降りてきます。潜在意識レベルでは実現できないものは何一つありません。しかしなぜそんなことが可能なのでしょうか?

理由は二つあります。

潜在意識に実現できないものはない理由①
潜在意識には制限の概念がない。

夢や目標を思い描くとき、

「それはムリ」「そんな時間も才能も資金もない」「ほかにやるべきことがある」

などと言って否定するのはすべて顕在意識の仕業です。顕在意識は常に客観的に自分をとらえて自分を矮小化するため、「よくよく考えると不可能だ」という結論に至ることがあまりにも多いのです。そういうネガティブな横やりさえ入らなければ、フツーに実現するであろうことはたくさんあります。

潜在意識に実現できないものはない理由②
潜在意識は集合的無意識(宇宙の叡智)とつながっている。

潜在意識は人の潜在能力の泉ですが、そこから引き出されるものは個人の限界をはるかに超えた宇宙の叡智とつながり、宇宙のデータベースから得られるものも含まれています。

個人の知識や経験を全部まとめて地球に蓄積された文明の極みを尽くしてもなお届かないほどの叡智が、潜在意識優位の状態(変性意識)を深めていくことでキャッチできるのです。(脳波でいうとシータ波の状態で個から全体へとつながる扉が開きます)そのアンテナを私たちはみな持っているのです。このアンテナの名前を“松果体”と言います。

潜在意識は心の痛手やトラウマを溜め込んでいる

不可能はないという潜在意識が私たちの95%なら、私たちは欲しいものをすべて手に入れてもいいはず。なのに夢や目標はどうして実現しないのでしょうか?

潜在意識には裏切られて深く傷ついた記憶や失敗して恥をかいた記憶、怪我をして痛い思いをした記憶などがすべて残されています。その時のインパクトや感情が強ければ強いほど、潜在意識は二度とそういう思いをしなくて済むように、それらを回避する方向へと向かいます。

顕在意識のレベルで抱く願望が実現しないとき、まず疑うべきなのはそれを否定するプログラムが潜在意識に作られていないか、という点です。たとえば素敵なパートナーが欲しいと思っているのに一向に出会えないという場合、それを打ち消すような記憶が過去にインプットされている可能性が非常に高いのです。

たとえば両親が喧嘩ばかりしていてちっとも幸福そうじゃなかった、あるいは以前告白した相手に冷たくされて傷ついた、などパートナーに関するネガティブなイメージがあると、せっかく素敵なパートナー候補と出会っても、潜在意識の予測に見合った展開を自ら引き寄せてしまうのです。

潜在意識にはガラクタもいっぱい

潜在意識はスポンジが水を吸うがごとく、何でも記憶していきます。顕在意識のように比較検討や取捨選択などはできません。そうやって自分には不要な記憶を山ほど脳内回路に刻み込んでしまうと、気づけばそれが大きな力を持ち、人格の一部になっていきます。

たとえばいつでもお金に苦労している両親のもとに生まれた人は、両親の苦労を目の当たりにする日々を過ごすうちに

「お金はどんなに頑張ってもなかなか手に入らないものだ」

という脳内プログラムが刻まれています。このプログラムが作動する限りいくらお金を稼ごうとしてもなかなかうまくいきません。(逆に「お金儲けは楽しくて簡単だ」という脳内プログラムができていれば、面白いほどお金が集まってくるでしょう。)

また、情報が洪水のようにあふれる現代の環境ではSNSやマスコミから垂れ流される情報が、世論や常識といった形で潜在意識に刻印されています。ほしくもない商品でも、CMで繰り返し聞かされているうちにうっかり買ってしまったといったことも起こります。特に深夜帯のテレビ通販などは、潜在意識優位の眠い意識で、顕在意識のチェック機能が作動しないまま購入してしまうことを知った上での巧妙な番組企画です。

潜在意識は書き換えられる

顕在意識がどれほど望んでいることでも、95%の潜在意識がそれを望まなければ勝ち目はありません。

望むような自分になり、理想の未来を築くためには潜在意識のデータベースを変えるしかありません。私たちの生命の原動力である感情エネルギーの使い方、自動運転モードになっているほとんどの行動を見直し、顕在意識が望むような自分になるために潜在意識を再設定することは可能です。

でも顕在意識には潜在意識を変える力はありません。ではどうすれば潜在意識に書き込まれたネガティブな行動パターンや記憶を書き換えられるでしょうか?

潜在意識に直接アクセスすることができるヒプノセラピー、ヒプノエマージェンスなら、それが可能です。

 

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催眠について

誰でも毎日催眠状態を経験している

朝起きたばかりのぼうっとした状態のとき、夜ベッドに入り、眠る直前のまどろんだ感覚。これは完全なる催眠状態。このほかにも日常的に催眠に近い状態が起こります。

たとえばいつもの道を考え事をしながら歩いているとき、無心に何かに熱中しているとき、ルーティーンを淡々とこなしているときなどは、軽い催眠状態です。いわゆる「心ここにあらず」のとき、私たちは催眠モードに入っています。このとき体はリラックスしていますが、意識はむしろ冴えていて、何かに集中しています。

ヒプノセラピーもヒプノエマージェンスも、日常的に起きる催眠状態を誘導してより深い変性意識へと移行させるものです。どこか得体のしれない特別な場所に迷い込むわけではありません。

催眠状態

では実際にヒプノセラピー・ヒプノエマージェンスを受けるとどんな風になるのでしょうか?

覚醒時の脳波はベータ波ですが、催眠誘導により脳波が遅くなると次第にアルファ波にかわり、さらに深いシータ波域にまで到達します。この時点で顕在意識はいなくなるわけではありませんが、潜在意識優位の状態、つまり変性意識状態、あるいは瞑想状態になります。

そうなると、自分が体であるという感覚や今置かれている環境のことなど、物理的世界の住人としての意識が薄れていき、純粋な意識体となってどんどん意識が拡大していきます。これがいわゆる量子場、統一場で、この時にインプットされたことは潜在意識に刻まれ、その後の思考や行動の変容を促します。

コンピュータにたとえると、OSの書き換えを行うような要領で、古く機能しなくなった思い込みや誤った考え、行動の癖などを望ましい思考・行動パターンに変えていき、心身のヒーリングも同時に行います。

催眠に入れる人、入れない人

催眠とはフォークダンスのようなもの、とよく言われます。つまりご本人に踊る意思がなければ踊れない、ということです。ヒプノセラピーやヒプノエマージェンスの効用に懐疑的な人や、「自分は絶対に催眠に入らない」と思っている人に催眠誘導してもうまくいきません。ご本人の意思が尊重されるのが地球のルールです。

ここで意思というのは、「こうしたい」ということに限定されず、「〇〇とは××だ」という認識も含まれます。つまり、催眠を使ってよりよい人生を手に入れたいと願っていても、

「自分には無理だろう」

とか

「そんなうまい話があるわけない」

とか思っていれば、その認識通りになるのです。

「××になったらイヤだな」

と否定形で思っていても、その不安や怖れのイメージはそのまま実現します。脳の35%は視覚野と呼ばれ、画像や映像しか認識しません。否定形には画像がないので、「そうなってほしくない」は「そうなってほしい」画像として潜在意識に刻印されます。

顕在意識でヒプノセラピーやコーチングを受けたいと願っていても、それに潜在意識が懐疑的な場合、ヒプノサイエンスラボでは様々な被暗示性テストを用いてハードルを下げていきます。警戒心や自己保存本能が強すぎて、顕在意識のガードが固くなり催眠誘導に集中できないというケースではカウンセリングを通じて副交感神経優位のリラックス状態をつくっていきます。

よいセッションをするためのヒント

ヒプノワークを最大限に生かすためにできることがいくつかあります。

先に書いたように、催眠に深く入りたいという意思を持つこと。その体験を自らに許すこと。それができると信じること。催眠に入っているかどうかに疑問を抱かないこと。

そして5次元トリップをするにあたり、そしてその最中にも怖れや不安を抱かないこと。そして脳内で展開するいろんなあり得ないようなことにも疑問や猜疑心を抱かないで、むしろ冒険旅行を楽しむように受容することなどです。

実際私たちが知っていることや想像しうる範囲は非常に狭いので、宇宙は広く、知らないことだらけだという事実の前に謙虚になる姿勢があれば問題はありません。

セッション前の準備としては、「妄想や白昼夢は非生産的で無駄なことである」という世間の常識を頭から追い出し、脳内でいろんなイメージを巡らせる練習をしておくとセッションがスムーズになります。

よくある勘違い

「催眠にかかると自分の意思に反して何でも話してしまうのではないか、気づかないうちにコントロールされるのではないか」

という不安を抱く人がいます。

これはヒプノセラピーに関する誤解の代表例です。催眠に入ってもご本人の自由意思が働くので、ご自身の価値観に沿わないことを仮に言われても潜在意識に刷り込まれることはありません。抑制された環境下でまったく異なる価値観を植え付ける洗脳とは根本的に違うものです。

ヒプノワークの前に行うカウンセリングでも話したくないことは話す必要はありません。催眠に入りたくない人はそもそも入ることができませんし、深い催眠状態にあっても、中止したいと望めばいつでも覚醒することができます。

よくある催眠ショーのように、体と心の自由を奪われるというのはヤラセかイリュージョンです。ヒプノサイエンスラボのヒプノセラピー、ヒプノエマージェンスは安全で無理のない代替療法であり、実績に基づく有効な自己開発・開放の手段です。

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