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ドロレス・キャノン最後のインタビュー

地球の次元上昇についていくには、負のカルマと怖れを手放すこと

これはスターピープル2014年12月号(ナチュラルスピリット)に掲載されたドロレス・キャノンインタビュー記事の原稿です。
ドロレスから直接教えを受けた最後の日本人である東川恭子が取材した、亡くなる一か月前の貴重なメッセージをどうぞお読みください。
その後出版された書籍の情報などについて一部改訂しています。


ドロレス・キャノン式退行催眠療法(QHHT)の創始者として、また、ETやUFO研究の大家として、世界中で講演活動を続けてきたドロレス・キャノンさんが、2014年10月、永眠した。約半世紀に及ぶキャリアを通じ、何万人というクライアントの潜在意識にアクセスし、心身のヒーリングを行った功績は筆舌に尽くしがたい。

今年9月アメリカ、アーカンソー州スプリングデールで行われたこのインタビューが最後となった。彼女がヒーリングの仕事を始めたきっかけや、宇宙の最新情報、アセンションまでを語っていただいている。

​取材・文 東川恭子 Kyoko Cynthia Higashikawa

ドロレス・キャノン Dolores Cannon 1931~2014

​米国ミズーリ州セントルイス生まれ。退行催眠セラピスト。著述家。ドロレス式退行催眠療法(QHHT)創始者。

クライアントの過去世体験やチャネリングから、宇宙や地球に関する真実を引き出し、18冊の本を著し、世界中で啓蒙活動を行った。UFOやET研究家としても知られる。著書は『この星の守り手たち』、『人類の保護者』、『ノストラダムスの大予言』など多数。

ドロレス・キャノンさんは2014年10月18日に向こうの世界に旅立たれました。新しいご活躍を祈念いたします。

 

催眠療法で過去世が出現

ドロレスさんの多岐にわたる研究の原動力は、好奇心から来ているとよく話されていますが、どんな幼少期を過ごされたのですか?

ドロレス 私が生まれたのは1931年で、当時のアメリカは大恐慌のさなか、仕事も食べるものもなく、生きることに精一杯という時代でした。そのあと第2次世界大戦があり、私はごく普通の人生を歩み、1951年に結婚をしました。好奇心旺盛になったのは1960年代に海軍に勤めていた夫とともに催眠療法の仕事を始めてからのことです。

退行催眠のセラピストになられたきっかけについて教えてください。

ドロレス 私たちが始めた当時の催眠療法は、喫煙や過食などの習慣を改善することを目的に行うものでした。1968年のある日、私たちのもとに一人の女性が医師から紹介されてきました。肥満と不安を解消するためにやってきた彼女がトランス状態で語り出したのは、1920年代にマフィアが跋扈するシカゴに生きていた女性の過去世だったのです。当時としては、輪廻転生も過去世も前代未聞。スピリチュアルな価値観などかけらもない時代でしたので、周囲の風当たりは大変でした。それでも、セッションで語られる過去世の話はまるでタイムトラベルのようで、私たちはたちまち夢中になりました。その後、子育てや夫の看病などで中断しましたが、1970年代の終わり頃から、退行催眠に特化して仕事を再開しました。

ご自身の過去世についてもご存知ですか?

ドロレス はい。エジプト、アレキサンドリアの図書館での過去世など、8つほど知っています。そこから、現在の仕事をしている理由や家族との関係などについて解明することができました。しかし、何より大切なのは現在の人生を全力で生きることなので、これ以上の過去世を探る必要はありません。

 

​地球人は ET によってつくられた

これまで宇宙やETについてたくさん本を書かれていますが、初めから使命のような、あるいは何かに導かれるようなものがあったのでしょうか?

ドロレス そういうものがあったとすれば、私のところに来る人々を癒やしたいという使命感だけです。これまで何万人というクライアントに接してきましたが、どのセッションも、実際に始まるまでは何が出てくるかわかりません。退行催眠中に聞いたこともない話が出てきて、そのあとで、また別のクライアントの話から違った場所や立場から見た同じ話が出てきます。それを無数に繰り返した結果、たくさんの情報が集まりました。私はそれらをつなぎ合わせ、パズルを解くように宇宙の真実や実際に起きていることを解明し、人々に伝えてきたのです。

ETと地球人との関係について教えてください。

ドロレス 地球人はETによって作られました。私たちの宇宙のほかにも無数の宇宙があり、それぞれに異なる有形無形の知的生命体が住んでいます。ETは、意思の力によって多元宇宙を縦横無尽に移動することができるため、常に宇宙間を移動しては生命を探しています。こうして人を構成する細胞のサンプルを宇宙の随所から集め、DNA操作により人類を作り、地球という新しい星に“植え付け”ました。こうして始まった人類には「自由意思」が与えられ、宇宙の存在たちは人類の自由意思による進化に介入することなく遠くから見守ってきたのです。詳しくは書籍『この星の守り手たち』に書かれています。

ETとのかかわりは、有史以来、現在も続いているということですね。

ドロレス その通りです。ただし、人類の文明は、現在知られているものだけではありません。現在知られている歴史以前にいくつもの文明があり、破壊されてはゼロからの再構築を繰り返してきたのです。アトランティスはひとつ前の文明で、意思の使い方を誤った結果、滅びてしまいました。そして、私たちも長い時間をかけて進化した結果、アトランティスと同じように滅びる危機に直面したのです。それ以来、地球人としての過去世をもたない、つまり、重いカルマとは無縁のETたちが地球に生まれるようになりました。

それはいつ頃からですか?

ドロレス 日本に原爆が落とされた1945年以降です。人類は原子力を使い始め、爆弾という最悪の用途に使いました。これは宇宙全体にとっても、悪影響を及ぼす大事件でした。しかしETは、人類の自由意思に介入できないため、地球を破滅から救う目的で、波動の高いETの魂を地球に送り込んだのです。こうして初めて受肉した新地球人たちは、世界中のあらゆる地域、あらゆる階層に存在します。彼らは、覚醒意識のレベルでは自らの使命を知りませんが、潜在意識にアクセスすると「地球を危機から救うために呼ばれ、降りてきた」と語るのです。

 

負のカルマを手放し、アセンションする

​地球は、破滅ではない方向に路線変更できたのでしょうか?

ドロレス 地球は2003年頃から徐々に波動を上げ続け、地球という生命体のアセンションが緩やかに進んでいます。地球にとって人類など犬についた蚤も同然。私たちがついて行く、行かないにかかわらず、地球は次元上昇し、苦しみや悲しみとは無縁の楽園へと生まれ変わっているところです。これは、広い宇宙でも経験したことのない一大イベントなので、宇宙全体が地球の今後の動向に注目しています。

​地球に生きる私たちは、これからどうなっていくのでしょうか?

ドロレス 地球とともに新しい世界へと移行する人々と、古い地球に残る人々に2極化されています。前者は、地球の周波数上昇に合わせて変化するため、体の不調を感じている人も少なくないでしょう。絶望感、動悸、高血圧、関節痛、筋肉痛、耳鳴りなどはその兆候で、一過性のものです。子どもたちはすでに、新しい周波数仕様の肉体と新しいDNAをもって生まれているので、調整の問題はありません。後者の人々は、ネガティブな想念や重いカルマに縛られ、身動きが取れなくなっています。この人たちは古い地球に残り、死後は別の場所に転生することになるでしょう。

地球とともに、アセンションの波に乗るにはどうすればいいのですか?

ドロレス 第一に、負のカルマを手放すこと。カルマは古い地球に魂を縛るものだからです。カルマを捨てるには、どんなことでも赦すことに尽きるでしょう。第二に、怖れを手放すこと。怖れは幻影で、リアルに存在するのは愛だけです。ETたちに助けられながら、ポジティブなエネルギーで満たされた地球に向かうのですから、怖れる理由はもうありません。私はたくさんのETと対話してきましたが、地球を見守ってきたETたちはみな好意的で、善意に満ちていました。

ドロレスさんのET研究の集大成と言える本『人類の保護者』(ナチュラルスピリット)が、来年日本でも出版されますね。

ドロレス 『人類の保護者』は、私の25年にわたるUFOとET研究のすべてを網羅したものです。地球の大多数の人々は、宇宙やETのことについてほとんど知りません。そのため、宇宙人を怖い存在ととらえています。地球人は宇宙の孤児ではなく、いつでも彼らに守られ、愛されてきたのです。私の使命は、人々の心から怖れをなくすこと。この本を通じて、日本の方々にETをよりよく理解していただきたいと願っています。

 

​意識を集中させたことが現実となる

​最後に、日本の読者へのメッセージをお願いします。

ドロレス 2013年12月に東京に行きました。日本は美しい国で、人々にとても良い印象を受けました。しかし、第二次世界大戦で焦土と化した東京の惨状をリアルタイムで知っていること、そして東日本大震災の被害から人々がまだ立ち直っていないと感じたことから、暗い不安のエネルギ-を感じました。地震国でありながら、複数の原子力発電所があることなど、不安材料があることはよくわかります。しかし、世界のどこにいても何かしらの災害のリスクはあります。私の住むアーカンソー州は竜巻多発地帯で、しょっちゅう被害が出ています。人の意識とはパワフルなもので、災害を怖れていると、それは災害を引き寄せる力となります。どんなものであれ、意識を集中させると、それは現実となるのです。ひとつ知っておいてほしいのは、人はいつでも、いるべき時に、いるべき場所にいるのだということ。日本に住んでいるということは、それがあなた方にとってベストであり、何が起きてもそれを経験する必要があるということです。そうであるなら、そこでできる限り最良の時間を過ごすこと、意識を怖れに向けないことが大事です。ただ目の前にあることに集中し、ポジティブに生きることを、私は皆さんに望んでいます。