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ある母系3代の魂の真実

ある母系3代の魂の真実

生まれ変わりかウォークインか

すっかり秋ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

書籍翻訳に明け暮れていてしばしのご無沙汰でしたが、今日はちょっとドラマティックな最近のヒプノセラピーセッションのお話をします。あなたは生まれ変わりを信じますか?

祖母の魂が孫娘にロックオン

還暦間近のクライアント、ミシェルさんは独身で高齢のご両親との3人暮らし。認知症が始まった母親シェリーさんのお世話をする日々の中で、シェリーさんに時折「お母さん」と呼ばれることがあるそうです。最近ご先祖の過去帳を見る機会があり、そこで初めてシェリーさんの母親が実は後妻で血縁がなかったこと、生みの母リリーさんはシェリーさんを出産直後に亡くなっていたことを知りました。実家暮らしの閉そく感や、自分の人生を生きていない感などについてのご相談のほか、「ひょっとして私は祖母リリーさんの生まれ変わりなのではないか?」という一抹の疑問の答えを探るべくセッションをしました。

魂の系譜を知るために3つの過去世を辿るといういつも通りの展開で、最後に出てきたのが現世の幼少期でした。そこで現世のご両親とのわだかまりを解くインナーチャイルドのワークをしましたが、これが一つのサインでした。通常幼少期のトラウマがある人の場合、その問題を解決することが大前提で、そこをクリアーにした後で本題となる過去世体験が提示されます。しかし過去世探訪の最後に現世が出てきたことから、現世の家族関係の真相究明が今回のメインテーマだという高次の意図がわかりました。

高次の存在にいくつか質問をした後で、「ミシェルさんはもしかしてリリーさんの生まれ変わりですか?」と訊ねた途端に変性意識状態のミシェルさんは大号泣をはじめ、しばらく大泣きが止まりませんでした。どうやら予想は大当たりで、「ごめんなさい、ごめんなさい、こんなことになると思わなかったんです」と平謝りのリリーさんが登場、話し方も全く別人のものでした。

憑依かウォークインか

リリーさんは一人娘のシェリーさんを出産した際出血多量で命を落としましたが、母親を亡くした娘が気の毒で心配で、どうしても一緒に過ごしたいと願い、空の上から見守っていました。やがてシェリーさんは成長し、結婚して第1子を授かります。「あの子じゃない、と思ったんです」とリリーさん。実際ミシェルさんの姉は自立した人で、成人してすぐに家を出て自分の道を歩みました。次に授かった第2子ミシェルさんはやさしくて、シェリーさんと長く一緒にいられる子だと思い、その身体に入りました。リリーさんは念願叶ってシェリーさんとずっと一緒に暮らし、現在もお世話をしていますが、結果的にミシェルさんの人生を乗っ取ってしまったという強い罪悪感に苛まれていたのです。

シェリーさんがミシェルさんを生んだ年は32歳。つまり、これが生まれ変わり(転生)であれば、リリーさんは亡くなってからわずか32年でミシェルさんとして再誕生したことになります。私がこれまで見てきた中で、かなり早い転生だなと感じたのは第二次大戦の終盤、特攻隊で命を落とした前世を持つ人々です。特攻隊のように理不尽な理由で生きるチャンスを奪われた人は、またすぐに転生できるという通例があります。次の人生が始まるまでの期間に関する文献などにも照らして考えると、このケースは転生というよりミシェルさんというひとつの体を二つの魂が共有してきたという仮説が成り立ちます。

転生時の母体と胎児

母親のお腹に胎児が宿ると、妊娠前期にはそこに入る予定の魂が出たり入ったりして相性を試します。母親の魂の周波数と胎児に入る魂の周波数を調整する期間に生じる不協和音がつわりです。調整に失敗すると流産となり、母体が胎児を異物とみなすのをやめて受け入れると、そのまま出産へと進みます。

シェリーさんのお腹に宿った魂が「やさしくてずっと母と一緒にいられる子」だと思ったリリーさんは、そのやさしさに乗じて憑依という形で入ったのかもしれません。元の魂と完全に入れ替わればウォークインということになりますが、それには出ていく魂の合意が不可欠です。ミシェルさんが「自分らしくいられた時期と、そうでない時期がある」と話していたことを考えると、二つの魂が出たり入ったりを繰り返してきたのでしょう。今リリーさんは心からそれを詫びて、「どうしたらこの子を幸せにできるでしょうか」と切実に問いかけ、元の魂に返したいという意思表示をしたのです。リリーさんの最後のメッセージは「ありがとう。ごめんなさい。頑張って」でした。

これまでの体調不良の原因が分かり、ヒーリングを終え、想定外の展開にミシェルさんは疲労困憊でしたが、これでようやく迷いなく自分自身の人生を生きられるようになるでしょう。後日ミシェルさんから「あまりに衝撃的過ぎて、録音がなかったらすべて夢だったのではないかと思えるような時間でした」とのご感想をいただきました。当サロンでのヒプノセラピー経験者にはお馴染みですが、セッション中に高次の存在からのメッセージを正確に受け取るためのサインを作りました。そのサインとともに「リリーさんのご供養のための写経をしなさい」というメッセージが降りてきたそうです。リリーさんの魂の穏やかな旅立ちの日は近いかもしれません。

(余談)宇宙の魂は早く故郷に還りたい

我が子を思う母の強い気持ちは、時に愛という名の執着やエゴの延長となるため、それが地球に囚われるカルマとなります。使命をもって地球に来ている宇宙系の魂の多くが独身を貫き、家庭を持たない理由はそこにあります。我が子を思わない親は存在せず、そうなるとなかなか地球を離れられなくなることを知っているからです。過酷な地球の現実と早くおさらばしたいのはだあれ?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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