ヒプノセラピストの菩薩行

両界曼荼羅は宇宙のマトリックス
風薫る五月、私のルーティーンである観音菩薩霊場の巡礼路に行ってきました。
日頃から多種多様な世界に生きるクライアント様のお話を傾聴し、多岐にわたる課題を解決して一段高い波動域へと上昇するためのサポート役としては、常にぶれない軸を持つことが不可欠です。その軸が高次の存在とつながっていれば、どこから何が来てもしっかり受け止められるからです。時折山伏のように山に行くことや、観世音菩薩の慈悲の心に触れる旅をすることは、セラピストとしてよって立つべき軸がずれていないかを確認する、メンテナンスの一環です。
今回は特に行く先々で自然の美しさに心打たれました。来年開創1300年を迎える奈良の長谷寺では回廊を上る巡礼者を誘う華やかな牡丹の花たち、岡寺ではダリヤの華手水舎、宇治の三室戸寺のツツジ、播州清水寺のアジサイ、そして大和、山城の山々の燃えるような緑が目に染み入り、大地のエネルギーをチャージできました。
目が眩むほど長い石段をひたすら登り、ご本尊の前で手を合わせる旅にかける思いは、この巡礼路が誕生した1300年前の人々と何ら変わりはないでしょう。それぞれの観音様のご真言を唱え、祈りを捧げ、観音様が惜しみなく放つ愛の波動を受け止めるとき、時空を超えた5次元の量子場で太古の人々と遭遇するような快感を覚えます。
祈りと宇宙意識
自然と共振し、神仏に祈りを捧げるとき、その魂は宇宙意識とつながっています。
以前ブログにも書きましたが、天照大御神は進化系宇宙人で、日本に仏教、特に密教を広めた空海も宇宙からの使者です。昔の日本人に宇宙という概念はなかったものの、彼らのほうが現代人よりずっとストレートに宇宙意識とつながっていたのだろうと思います。
神々と宇宙存在
ドロレス・キャノンの著作『入り組んだ宇宙』には、千手観音のような形状の宇宙人が登場します。それは有史以前、地球人を支え、よりよい場所にするために宇宙から来た存在で、「東洋の神様のように体からたくさんの腕がいろんな方向に延びていて、体全体が銀色で、光を放っている」と描かれています。この宇宙人種はそのままの姿では異様過ぎて地球人を怖がらせるため、動物に姿を変えて接触したんだそうです。千手観音が実在するのであれば、広い宇宙のどこかに十一面観音も馬頭観音も普通にいる気がします。十二神将も薬師如来も、きっとどこかの星で平和維持軍として活躍していたのでしょう。宇宙人空海が描いた両界曼荼羅や、阿弥陀如来の来迎図を、宇宙的視座で捉えられる日が来るのもそう遠くない気がしませんか?
物質界と精神界を統合する概念
そんな未来のパラダイムを科学的に裏付けるのが、ヒプノサイエンスラボが掲げる“物理学と心理学を融合させる統一理論”だと思っています。サイトを立ち上げたとき、決意表明として書き、サイトのランディングページの一番下に隠れている以下の文章を引用して、今回のブログの締めといたします。
科学と宗教を超える量子場
今私たちが住んでいるのは3次元と言われますが、これに時間次元を加えると4次元。催眠により変性意識に誘導すると誰でも簡単に5次元世界へと移行します。つまり肉体を3次元に残し、精神だけが時空を縦横無尽に移動する夢想世界です。
“変性意識状態”で経験するのは、物質界やエゴによる制限から解放され、本来の魂のありようが自然に現れる量子場。あなたの心の中にずっと前から存在していた異次元の聖域です。この経験をベースにして脳内の OS を 3D 仕様から 5D 仕様にアップグレードしたら、世界の見え方はどんな風に変化するでしょうか?
個々が分断された3次元からよりワンネスに近い5次元に行けば、世界と自分が一体に見えてくるので、争いや不安、孤独といったネガティブな想念は消えていきます。そしてシンクロニシティがしょっちゅう起こり、人々や動物や木々の想念がテレパシーで見えたり聞こえたりします。そうすると世界は事実上薔薇色になり、あなたは愛と感謝の想念に包まれます。
一体感は横軸にとどまらず、縦軸にも及びます。つまり過去から未来へと向かう“時間の矢”が消失し、“永遠の今”を生きることの意味が理解できるでしょう。
これまではスピリチュアル系の夢想世界として紹介されることが多かった“5次元”ですが、ヒプノサイエンスラボは、“物理学と心理学を融合させる統一理論”を掲げ、地に足の着いた視点であなたをサポートしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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セラピストとして働く傍らで、スピリチュアル系、メタフィジカル系の書籍を多数翻訳し、日本に紹介し続けています。2014年10月他界したドロレス・キャノンの生前最後のメディア向けインタビュー記事を執筆したジャーナリストでもあります。